これがおれの人生だ!! これがおれのじんせいだ


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病弱で入退院を繰り返していた古屋 司が、突如健康体となり、超人的な体力を身に着けた謎が解けると同時に、
その反動により彼が死ぬ話。全体的にシリアスのように見えてコメディタッチ。

ストーリー

社内野球大会以来、病弱であったはずなのに謎の超人的体力を身に着けた古屋 司。
その原因には外部からの何らかの支援があったと予測していたねぎ社上層部は、彼の監視を続けていた。
そして、彼の幼馴染である百武愛子も、司が元気になったのは嬉しいがやはりどこかおかしいと
思っており、彼に直接どうしたのかと訊いてみるも、明かしてもらえない。
直感で、何か命がけで無理をしていると見た愛子は彼を責めるが、
「足枷つけられて、好きなこと何にも出来ないけど、50年生きるのと、
足枷外して、何でも好きなこと、自由にできるけど1年しか生きられないの、どっちがいい?」
と逆に訊かれ、何も答えられなくなってしまう。

一週間後に開催されるマラソン大会に向けて、毎日トレーニングに励む司。
愛子も司の身を案じつつ、トレーニングに付き合った。
そこで愛子は、司が片時も離さずに着けている左腕の肘サポーターに目が行く。
肘でも悪くしたのかと訊いても、何やらハッキリしない司。
怪しいと思った愛子が隙を見て、サポーターを外すとそこには無数の噛み傷が…!
それを見た瞬間、愛子は背後から何者かに襲われる。
気を失った愛子。その隙に、襲った本人と司は姿をくらましてしまった。

意識を取り戻した愛子は、見たことを会社の上層部の者に話す。
白鳥夜半の話によると、強靭な体力と引き換えに司の血を吸う吸血鬼の仕業に間違いないとのこと。
元々弱い身体に無理矢理ドーピングしているようなものなので、このままでは司の命が危ない。
愛子や、広報部をはじめとする社員達が一丸となって彼を捜索するが、既に司の身体は限界に近づいていた…。

マラソン大会当日まで、姿をくらましていた司。
だが何事も無かったかのように、大会にはひょっこりと現れた。
愛子は司に会うなりマラソン大会への出走を止めるかと思ったが、愛子の思いはその真逆であった。
命の限り、悔いのないように走り、夢をかなえて欲しいと伝える愛子。
別れは辛いが、精一杯それだけ伝えると、号泣して司に抱きついた。

【黒幕】により体力増強してもらっている身体も限界に達しており、立っているだけでも息が切れ始める司。
だが、命の限り走り続け、遂にゴールする。そしてその場に倒れこんでしまい…。
そこに、姿を大きなローブを羽織って隠している【黒幕】の吸血鬼が現れる。
「その肉体はもう限界で、これ以上力を与えても肉体は耐え切れない」と告げる。
それはつまり司の死を意味したが、司は全く絶望することなく、
今までの人生に感謝の言葉を述べ、微笑むと、そのまま息を引き取ってしまった…。

司が亡くなり数日後、同じ部署の上司であった沢井英司が、最近オフィスで奇怪な出来事が起こると、
震え上がりながら久我や夜半に報告してきた。
もしや……?と思い、死神であるアラウネ・ローゼンベルグを呼び出し、
広報部オフィスを覗き込んでみると、そこには……!

登場人物

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