東堂家の掟 とうどうけのおきて
東堂浪路・東堂真砂・東堂八雲の生まれた東堂家に定められている決まりごとのこと。
東堂家に生まれた女性には、凶悪な能力が備わっているために、被害を出さないためにも決められている。
東堂家の女性は、異性と交わるとその相手を必ず不幸に陥れ、死なせてしまう。
そのため、男性に興味を持たせないために、東堂家に女性が生まれると、男性として育てられることとなる。
もし、掟を破り異性と交わってしまい、相手を死なせた場合は、
死を持って償わせることになっており、死後も東堂家の歴史から抹消されることとなる。
小説「遠い日の慟哭」にて真砂が自殺したあと、一族が一件をあまりにもあっさりと片づけたのはそういう理由から。
東堂家の女性は基本一生独身で過ごし、自ら子を産むことももちろんできないが、
同じ東堂家の血を引く男性相手だと、掟は発動しないという例外がある。
それを知る八雲は浪路を本気で愛し、追いかけることを決めている。
東堂家の男性は異性と交わっても相手が死ぬことはないが、生まれた子供が女性である場合は
この能力は遺伝してしまう。