因縁 - Connection - いんねん こねくしょん


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ねぎ秘密結社で公開されている小説。全体的にシリアスのはず。
柴田美彦・みゆき夫妻の馴れ初めから結婚、現在までの物語。

ストーリー

物語は、柴田美彦・みゆき夫妻が中学生だった頃までさかのぼる。

有名都立高校入試に来た柏葉美彦は、試験だというのに消しゴムを忘れてしまい大騒ぎをしていた。
そこで消しゴムを差し出してきた少女…それが柴田みゆきであった。
親切な少女との、高校合格後の再会を夢見る美彦であったが、残念ながら落ちてしまう。
その後、滑り止めに受けていた私立高校へ入学した美彦だが、みゆきも都立高校に落ち、同じ高校に入学していたことが判明する。
だが、馴れ馴れしく騒がしい美彦を、みゆきは鬱陶しく思っていた。
そんなことはお構いなしに、みゆきと仲良くなろうと必死の美彦であったが、みゆきの親友である小林実加子から、
みゆきは病気の父の看病で手一杯で、恋愛どころではないからその気ならば諦めた方がいい、と忠告される。

2年後。美彦達は高校三年生になり、卒業後の進路が決まる者も出てくる季節となった。
だがいつまで経っても進路を決めようとしないみゆきが、教師に怒られているところを美彦は目撃し、反論する。
良かれと思ってやったことだったが、みゆきはお節介な美彦に苛立ちを覚え、遂には「大嫌い」とまで宣言する。
そして二人は気まずいまま、高校を卒業。美彦は都内の企業に就職、みゆきは父の故郷である仙台へ行くことになり、離ればなれとなってしまう。

みゆきが東京を離れて3ヶ月後、彼女の元へ高校の同窓会の招待状が届く。面倒なので無視していたら、
同窓会が終わった後に実加子から、美彦も参加しなかったという話を聞く。
お祭り好きのあの男が参加しないとは思っていなかったみゆきは、もしかして自分が冷たくしたからか?と、少しだけ気がかりになる。
翌日、みゆきがいつものように出勤すると、なぜか会社のビルで美彦と再会する。
仙台支社へ転勤になったのだという。思いがけない再会にみゆきは苦笑いをした。

その後、重い病気であったみゆきの父は遂に危篤状態に陥ってしまい、父のいる病院へ呼び出される。
そこでまたしても、同僚が怪我をして見舞いに来ていた美彦と偶然会う。
父を亡くしたばかりで混乱しているみゆきには、いつもの冷静さはなかった。寂しくて、素直に美彦に一緒にいて欲しいと願うみゆき。
父が死んだのは自分のせいだと自らを責める彼女を、美彦は優しく抱きしめるのだった。

みゆきの父の葬儀も終わり、身内は父のみであったみゆきは、天涯孤独となってしまう。
そんなみゆきに、美彦は…。

登場人物

用語集

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