純情青年の憂鬱 じゅんじょうせいねんのゆううつ
ねぎ秘密結社で公開されている小説。ラブコメ。
大島 橘と森川みはるの物語その1。
通勤途中、大島 橘は見知らぬ女の子から手紙を渡される。中身を見ると、なんとラブレター!
しかし彼には既に、森川みはるという片思いの相手がいる。いい加減な気持ちで受け取るわけにはいかない。
だが手紙の内容を盗み見たみはるにより、その手紙の主がみはるの双子の姉・みひろであることが判明する。
橘の気持ちなど全く気づいていないみはるは、みひろと付き合うことをとことん勧める。
それどころか、姉を泣かせたら許さないとまで言われ、結局無理矢理にみひろと会うことになる。
しぶしぶデートに応じるも、思い人であるみはると双子であり、同じ顔を持つみひろにドキドキしっぱなしの橘。
だが彼女の一挙一動を、結局はみはると比べてばかりいる自分は、やはりみはるが好きなのだと再確認する。
何とかして断ろうとするが、その日は結局うやむやになってしまった。
翌日、会社に行くとみひろがいた。みはるに忘れ物を届けに来ていたのだ。
そこで何故かみはるに、みひろの彼氏呼ばわりをされてしまう。どうやらデートOK=交際OKと判断しているようだ。
成り行きによりますます断りづらくなってしまう。
だが様子がおかしいと気づいた仙波継人に、態度をはっきりさせないと後で痛い目を見ると一喝される。
みひろのことは、きちんと断ろうと固く決意した橘は、みひろを会社に呼び出す。
二人の姿を見たみはるはやたらと冷やかす。自分の気持ちを何も解ってない彼女に、橘は逆ギレしてその場を去ってしまう。
理由がまるでわからないみはるは泣きそうになりながら呆然とする。
そして橘は何も悪くないみはるに八つ当たりしてしまったことを酷く後悔する。
橘が会社を飛び出した後を追いかけてきたみひろは、彼がみはるを好きだということを、最初のデートの時から気づいていたと告げる。
その時から望みがないことはわかっていた上で、すぐにバレると思いつつもみはるには交際を始めたと嘘をついたことも告げた。
橘は正式に交際を断り、みひろの恋は終わった…かに思えた。
数日後、会社に行くと突然みはるに謝られた橘だが…。